ベトナム旅行記 視察編③

もうかれこれ1カ月以上経ってしまいましたが
今回のベトナム視察の目的の2つ目は、
実習生の家庭訪問(*^^*)


技能実習生の研修をしていたとき、

こんな質問をよくしていました。

三年間の実習生活が終わったあとの夢や目標。
自分の国に帰ったら
なにをやりたいですか❓

ベトナムの日系企業に勤めたい
自分のお店を持ちたい
家を建てたい

中には通訳やさらなる勉強のために
また日本に来たいなど。

そんなたくさんの夢を叶える為に
日本に来る。
短い間に日本語を勉強して来る。

スゴイ事だなと思いました。

中にはまだ一歳にならない子供を
おじいちゃん、おばあちゃんに預けて
来る実習生もいます。
三年も帰れないのにです。

これは不思議でした。

そんなに生活が大変なのだろうか?
家族はどう思っているのだろうか?

今回ベトナムに行くにあたり
実際はどうなのか
聞いてみたくて、家庭訪問させて頂きました。

11人家族が一緒に生活するご家庭では
皆さん温かく出迎えて下さいました。

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娘さんは日本での実習を終えて帰国していましたが、
お兄さんが今度は受け入れ機関に就職し
日本に来ているそうですし、
娘さんをみて、日本に行きたいと
勉強を始めた近所の方々もいらっしゃるそうで、
日本に対しては好印象を持たれているようでした。

私達もそのおかげで
大歓迎して頂けました(≧∇≦)

日本での働きが優秀だった娘さんは
ベトナムの現地法人の責任者に採用されて

でも、5人一緒に実習に行き、
そのような待遇で帰国後に仕事があるのは
彼女1人とのこと。
おそらくとても優秀な人材だったのでしょう。

近々、お兄さんと一緒に
ご両親の為にお家を建てる計画だとか。

日本に行って
親孝行してもらったご両親は
もちろん寂しい思いをして送り出されたようでしたが、
帰国した今は日本で学んだことをとても嬉しそうに話して下さいました。

しかし、日本に行くまでの
受け入れ機関での勉強、生活には
かなりの費用がかかるそうです。

受け入れ機関の中には
費用は払っていながら、
日本になかなか行かせてもらえないところもあるそうですし、
授業料の為に、親戚や金融機関から
多額のお金を借りることもあるのだそうです。

日本に来るのは
簡単ではないのです。
みんなの期待を一身に背負っているのです。
だから、必死に頑張っている。

でも、いい話ばかりではありません。

ではなぜ、日本で失踪してしまうのか?

ずっと疑問でした。
たくさんの家族が応援しているのに、
なぜ三年間頑張って帰国しないのか。

もちろん、
異なる環境に身を置くことが
辛いと感じることもあるでしょう。
会社と意見が合わないこともある。

だけど、三年間頑張って働かないと
返済出来ないのなら、
やっぱりなぜ?と思っていました。

彼らはたくさんお金の借りてきています。
日本で働いて
生活を切り詰めて
母国に仕送りしています。
たくさん残業をしたいと言うのは
自分が稼ぎたいからだけではないのかもしれません。
もっと賃金のいいところで働きたいと
いなくなる理由も同じかもしれません。

普通に働くだけでは、返せないこともあるのかもしれません。

日本での実習生だけ見ていては
全然わかっていなかったなと思いました。

自分の経験だけで
見ていてはいけないなと
改めて感じました。

家庭訪問させて頂いたご家族が
日本をこれからも好きでいてもらえるように
実習生など
日本に来られる外国人の方が働きやすい環境についても考えていきたいと思いました。

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